「物件の維持管理を、どれだけきちんと行うか」は、不動産経営の成否を大きく左右します。
メンテナンスを怠れば、劣化が急激に進み、住み心地も悪くなります。
そうなると、退去者が増えて空室が多くなり、結局はオーナーの首を絞めることになってしまうからです。
メンテナンスの具体的な内容、実施時期、費用は、もちろん物件によって違いますが、ここでは築20年、20㎡の部屋が12戸ある、RC(鉄筋コンクリート)造マンションを例に挙げ、おおよその目安を考えてみようと思います(図③)。
他にも、エントランスのタイル補修やエレベーターの改修、植木の手入れなど、メンテナンスが必要なものはあります。
日頃からこまめに掃除をし、外観をできるだけ美しく保つ努力もした方が良いでしょう。
オーナーはどのタイミングでどのメンテナンスを行うか計画を立て、費用をしっかりと貯めておかなければなりません。
なお、区分所有のマンションなどを買った場合には、修繕積立金を毎月払うことになりますが、
築40年以上の中古物件だと修繕積立金が少なく、修繕費がまかなえないこともあります。
その場合、追加で費用を徴収される可能性もあるので注意が必要です。